義の右の手が私を救う

満開だった桜が、風にあおられシャボン玉のように散って行く。

 

まだ、私が水の奥深くにいたとき、

涙と共に、暗い夜の桜を見上げた。

桜の花の間から、金色に光る月を見た。

金色の光は、私がどこにいても照らしていた。

桜の肌は、ごつごつとして痛かった。

 

あの金色の輝く処まで行きたい、と願った。

苦しくて、苦しくて、涙が血に変わりそうだった。

金色に光るそれは、見つめるといつも、

真っ直ぐに道を作って見せた。

 

私に向かうその道は、輝く道ではあったけれど、

剣のようでもあった。

私は、罪を犯していたから。

罪を、罪と知っていながら、離れられなかった。

 

神様に、いつもいつも聞いていた。

わからない。なぜ。

どんなご計画があるのですか。

私は、何をするために此処にいるのでしょうか。

私は、生まれてこなくてもよかった。

生きるのが、辛い。苦しい。

 

金色に輝く剣は、喉を貫くようだった。

 

私は、なにも聞こえなかった。

あなた様が、私を守り、包み込み、愛してくださっている。

あなた様の御声が、

聞こえなかった。

 

わたしだ。

わたしは、あなたを決して孤児にはしない。

 

死の谷の淵を歩いていても、主イエス様は私の義の右の手を

決して離しません。

何度も何度も、裏切った私を、主イエス様は救ってくださいました。

感謝いたします。