逃げよう。

細く、痩せた月がいた。

 

金星も、耀いて、

     うつくしい。

 

朝の空気は、

     好き。

 

ぴん、とはりつめていて、

静かな中で、

冷たい空気につつみこまれる。

 

サラ。

サラは、どうしているかしら。

 

サラが、私にくれた手紙を

   毎日、見つめる。

 

私が神様を見つけなくても、いつも神様は

私をつつみこむよ、と。

サラ。

逢いたいな。

元気でいますか。

笑顔は、

あなたに、やどったでしょうか。

子供たちのカウンセリングをする仕事も、

サラの心を苦しいものにするかもしれませんね。

 

頑張るって、なんだろう。

 

誰にも必要とされないのに、

 

頑張って生きる必要が、

 

どこにあるの。

 

讚美歌は、

  きみは、愛されるため生まれた。

    今も、その愛  うけている。

 

あぁ、もう、やめて。

おねがいだから。

  ひとりにして。

私がわたしでなくなる。

 

主は、ご存じのはず。

私のそばにあの人がくると、いるだけで

 

井戸の中に落ちていってしまうのを。

義理の兄の告別式で久し振りに会った方に

  あれこれ言われる筋合いはない。

なんで、なんでもそうだんしないの?  なんだのかんだの

  

できるひと?

 

ふつうの人?

 

アスペルガードメスティックバイオレンス

 

ふつうの人じゃないこと、みんなしっているのに。

   それなのに。

 

へんたいなのに。

 

性格異常者なのに。

 

逃げたい。

逃げたいわ。