やっぱり、水のなかでしか

入学したばかりの一年生。

やんちゃな子もいれば、

    まだまだ、なじめず、おとなしい子もいる。

 

お迎えの、お母さんが見える前に

そんな、しずかな子に

絵本を読んであげた。

 

わたしの、すきな絵本なのよ。

     とね さとえ

   「ぼくのともだち」

   「ピッポのぼうけん」

 

いつぶりだろう。

この本をひらくのは。

 

どのページも  美しい。

そして、

どのページも  やさしい。

 

ひとりぼっちは  さびしすぎて  やるせない。

あいする人を

     信じる

    信頼することを

教えてくれている。

 

信じることは    あたたかい。

寒ささえ、感じない。

信じることは    力があって強い。

まわりの怖さなど  消しとんでしまう。

 

私は、倒れそう。

    さびしすぎて、自分の存在さえ愛せない。

このまま、簡単にきえることができたら。

 

 

だれにも愛されず、必要とされず、

生きてゆくのは  かなしい。

 

そんなこと言うのは子供だと  だれかは言うけれど、

話がしたい。

だれか、

本当の私と話を。

 

あなたの前でなら  わたしでいられた。

 

けれど、

すべて、それも嘘でしかなかった。

 

ごめんなさい。

たいせつなあなたにまで   迷惑かけた。

 

わたしは、   鬱。

治ったようにみえて、また、襲ってくる。

    こわい。

     くるしい。

拒食症が、過食症になるのかと不安になる。

たべられそうなものを

どんどん買ってきてしまう。

 気持ち悪い。

 

 

お休みにはいったら   草を刈ろう。

   お花がたくさん咲くように。

 

逢いたい。

  逢いたい。

 

大丈夫。

もう、

    逢いたいなんて言わないから。

 

あなたの  いやがること。

 

 

 

ぼろぼろ。

 

うさぎは  また、ともだちにあえたけれど

ピッポは  また、ひつじにあえたけれど

 

わたしは、あなたには

  逢えない。

 

 

やっぱり、

水のなかで   苦しむ人魚でしか生きられない。