あなたのキス、信じたかった。

虫の声を聞きながら

    お散歩してました。

今日は、

もう、メールはないと思ってました。

 

心が、

まるで、

指先に移動したかのように痛い。

 

さくら。

つらかったね。

また、わたしを受け入れてくれる?

さくら。

胸をえぐられ、さぐられ、

傷ついて、

ならば、

忘れてはなれたほうが、いいのに。

 

さくら。

涙が血に変わるほど泣いたね。

また、

繰り返し。

少し、歯車が回ってくれた、と、

わたしが、勘違いしたの。

 

なにも、変わってはいなかったの。

 

何だか、ふらふら。

 

パパ、ママ、お父さん、

もうすぐ、お彼岸。

連れていって。

 

どんなに笑顔をつくっても、

寂しさは

かくせない。

 

もう、さんざんにぼろぼろだから

どうなっても、

いいと思った。

ようやく、

わかった。

バカな私。

 

夢見てはいけなかった。

何もかも、ごまかされてきたのに、

気づかぬふりをしてきた。

傷つきたくなかった。

かなしかったけれど、怒れなかった。

傷つくのがいやだから。

 

クリスマスも、さくらも、海も、

みんなでてこない。

うそ。

ご機嫌とりにはいるの?

 

わたしは

それだけの

めんどくさい存在だった。

 

ごめんなさい。

たくさんの迷惑。

 

あなたのキス。

大好きだった。

信じたかった。