メアリー ポピンズだったらよかった。

ガラス戸が、ガタガタいう程

    風が強い。

坂道を少し走る。

両手を広げたら

    風に乗れそうだった。

ノースリーブのサンドレスが

    ふわっと広がって、

    まるで、パラソル。

メアリーポピンズだったら

    良かった。

空の高いところから、

    おちていっても、

きっと、あなたなら

    うけとめてくれる。

ふしぎ。

いつまでも、変わらない。

ずっと、ずっと、変わらない。

愛してる。

あなたを、愛せること。

     そして、苦しみも、

ぜんぶ、しあわせに思える。

 

神様、

一人一人、幸せの量が、

もし、決まっているとしたら、

わたしには、

あと、どれくらいあるのでしょうか。

 

深い海の底から、

いつも水面の明るさだけを

      見上げていた日々。

涙が血に変わる程、

口から血をはく程、

      泣いていた日々。

それを、すべて忘れられるのか。

それを、生かす毎日が訪れるのか。

 

やめよう。

不安になるのは。

     

きょうも、笑顔でいられたじゃない。